妹の知人のお嬢さんがミス日系カリフォルニアに出るので応援に行くけど一緒に行く? というので、どんなものかと思い連れていってもらうことにしました。
会場はビバリーヒルズにあるビバリー・ヒルトンホテル。チケットはディナー付き、寄付金込みで1人85ドル。分厚いパンフレットを受け取って中に入ると、たっくさんのテーブルが並び、前方にはステージとキャットウォークが設置されていました。会場は多勢の日本人の顔で埋まり、英語と日本語と両方が聞こえてきます。
同じテーブルの人たちにごあいさつをすると、日本語でいいようなので一安心。おしゃべりしているうちにディナーのサービスが始まったようです。日本と大きく違うのはアメリカのパーティは始めの合図もなく、いつの間にか始まるということです。
同じテーブルにいた女性は、数年前にこのコンテストに出場したそうで、彼女から伺ったお話とパンフレットを読んでみて、ただのミスコンと思って来たけど、かなり趣が違うようです。
主催は Nikkei Foundation of America, 米国日系財団とでも訳したらいいのでしょうか、若い日系人に対して日本文化の伝統と習慣を継承すること、学業における奨学金を出すことにより社会に貢献する非営利組織だそうです。
この財団は1964年、日系二世の小さなグループが、若い三世たちの間で日本文化が薄れていくことを憂いて、若い日系人のために日本の伝統文化を教えていこうと結成され、その一環として毎年、ミス日系を選出するイベントがあり、1965年から続いている行事なのでした。
現在、四世、五世がでてきていますが、これくらいの世代になると、英語しか話せないし、考え方や振舞いなど完全にアメリカ人。ですが、不思議と日系人と日系人が結婚して100%日本人の血が受け継がれているのも事実です。
このイベント出場者に対しては、3ヶ月間の日本文化習得トレーニングが無料で行われ、内容はいけばな、寿司つくり、着物の着付け、日本舞踊、茶道の日本文化に加えて、日本語と英語でのスピーチ方法、自己表現方法までトレーニングしてくれるのだそうです。
これだけのことを無料で受けられる機会は貴重なので、事前トレーニングを受けるだけでも価値があるからとエントリーする人もいるそうで、一方、スポンサー探しの責任もあり、かなり忙しい3ヶ月を送るのだと、同席の出場経験者が教えてくれました。
さてさて、いよいよ始まりました。
司会はLAローカルで人気のスポーツキャスター、ロブ・フクザキ(日系4世)。
音楽とともに振袖を着た出場者が番号をつけて登場してきましたが、なんと花柳流の群舞です。こりゃ相当練習してるわ。そして一人ずつ英語と日本語であいさつして退場していきました。

出場者は17歳から22歳の14名。中には、あなたは日本人と違うでしょうと言いたくなるような顔つきの人が3人ほど出場していましたが、1滴でも日本人の血が入っていたらOKなのだそうです。
お衣装替えの合間には歌あり、マジックあり、日舞ありと多彩に見せてくれます。
そして次の登場は水着かと思ったら・・・ハッピだけ着てハイヒールで出てきました。スタイルというより、足の審査でしょうか。でも、これ、いやらしくない?同じテーブルの人がまるでソープ嬢だとささやいています。
司会のロブ・フクザキが歌い、皆で軽く踊るのですけど、いっそ水着の方がいいよー。最前列の審査員はきっと目のやりばに困ったことでしょう。
次の幕間には日系財団への協力者表彰、様々な奨学金の授与がありました。企業ではホンダ・アメリカが永年の貢献に対して表彰されていました。まったく、ただのミスコンでなく、一大イベントであることにまたまた驚いたのでした。
イベントはいつ終わるともなく続き、またお衣装替えもあり、最後は一人一人の英語でのスピーチ。審査結果の発表にたどりついたときは深夜12時近くになっていました。なかなか興味深いガラでしたよ。
|