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| 初めてのラスベガスは、「いけばな代表団」の一員としてサクラメントでの華展を終えた後の観光で訪れました。中高年の女性が多い20人ほどの団体の中で、私は若い方から二番目。 当時のラスベガスは、今のような巨大エンターテインメント・タウンではなく、まだギャンブル色の強い大人の街でした。 ラスベガス空港に到着し、飛行機からターミナルビルに入るや、そこにはスロットマシンが並んでいたのに驚いたことを覚えています。ラスベガスに1歩足を踏み入れたときから、ギャンブル好きはそわそわし始め、帰りの飛行機に乗りこむ直前まで遊べるという仕組みです。おばちゃんの一人が、なんだか体がチクチクすると言ってました。 泊まったのはフラミンゴ・ヒルトン(オーナーが代わって今はフラミンゴ・ラスベガスというらしい)。映画「バグジー」のモデルである、ラスベガスにおける老舗ホテルです。 団体全員で食事付きのショーを見たのですが、この89年のラスベガスで一番忘れられないものでした。あまりにひどくて。 ご想像のとおり食事がまずく、前菜にはレタスを真っ二つに切ったものがそのままボンとお皿に乗って出てきたのを見て、おばちゃんの一人は「私らはメジロか」 食事が終わって始まったショーはトップレスの女性が踊るもので、それなりに美しいのですが、男性ダンサーがひどすぎた。ターンもジャンプもろくすっぽできず、ショーを台無しにしてしまうのです。歌も下手だし。これがラスベガスのショーかと思うともうがっかりで。 それでも女ばかりの団体はステージよりおもしろいものを見つけました。 私たちのテーブルに平行しているテーブルで食事をしているのは日本人のハネムーンツアー。ペアごとに座っているのですが、なんか一種異様です。 楽しそうなカップル、一言も口をきかないカップル、お似合いのペア、なんだか不似合いのペアが並んで座っていて、おばちゃんたちは「あれは成田離婚組よ」「あの二人は上手く行くよ」「あの人にはもったいない」とか言いたい放題。もちろん聞こえないように言ってますよ。 一番奇異に感じるのは、同じツアー客なのに、自分の連れ以外とは話さないこと。私たちの団体の最年少、20歳半ばの女性は、「私、新婚旅行に行くとき、ハネムーン向けツアーには絶対入らない!」と宣言。 当時は新婚旅行といえばハネムーナーばかりのツアーが主流でした。今はそんなことないのでしょうけど。 ラスベガスは彼らにとっても、私たちにとっても主な目的地ではなく、グランドキャニオンへの足がかりの場所でした。翌朝早くグランドキャニオンへセスナで飛んだのです。 数年後、ラスベガスは大変貌を遂げるなんて、誰が知っていたでしょう。 最初の印象は大きく変わりました。 |
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