リーン・・・・リーン・・・・
うわっ、4時15分のモーニングコールで2人が飛び起きた。集合は4時半。
昨夜は1時に就寝したが、なかなか寝付けず(だって、母が猛獣のようないびきをかいていたんだもの)やっと寝られた感じだったのに・・・。集合まで15分しかない! 大慌てで二人が争うように洗面をして、パジャマの上に寒さよけのオーバーパンツをはいて、上からはフリースを着て、爆発している髪の毛を寝かせるところまででタイムアップ。2人ともすっぴんで飛び出した。
外はまだ暗く、寒い。
女性の皆さん、ちゃんとお化粧をなさって集合されてましたわ。・・・あわわ。
日の出前は寒いので対策をして行くことを、Travel Diary の shinobu さんに教えていただいていたので、私たちはちゃんと持参していたが、何の防寒具も持ってきていない人はなんとベッドの毛布をひっぺがして持ってきてくるまってた。それくらい寒かった。
日の出は私たちのツアーバスで見に行くと聞いていたのだけれど、20分待ってもバスが来ない。あ〜この時間があったらお化粧できたのに・・・。それにしても、ちょっと嫌な予感。またバスが動かなくなったのかしらん。
だんだんと空が白んできて5時になった。
結局無料シャトルバスで行くということで、停留所へ移動。夕日を見に行くときははあんなに並んでいた人がぜんぜんいない。早起きは苦手な人が多いということかしら?
周囲はどんどん明るくなっていく。
マサーポイント Mather Point 下車。ますます明るくなって、もしかしてもう太陽が出ちゃったのかなー。先頭を行くYさんが走り出した。後をついて一斉に走り出し、まるで合宿の朝練みたいだ。上り坂になっているのでだんだん苦しくなってきたのだけど、なんとか崖っぷちに到着。あー、間に合った、まだ出てない。
さすがに母は朝練には参加せず、マイペースで歩いてきたが、幸運なことに到着した途端、太陽が顔を出して、日の出が拝めた。

5時15分、日の出。
ずいぶん前から構えていたのだろう、三脚にカメラをセットして日の出を写している人が何人もいた。
ふと周りを見渡して、気づいた。
「ここだった。」
そう、14年前に眺望したポイントはここだった。すると、母もここだったと言う。さらに、昨日会話したご夫婦、駐在員もみんな「ここだった。」
マサーポイントだったのである。
なんだか胸のつかえがおりたみたいでさわやかである。
峡谷に少しずつ光が当たっていくさまを見て堪能しながら、リムを散歩する。
グランドキャニオンは朝日と夕陽の時の陰影が美しいのだそうだ。昼間は写真を撮ってもフィルムの無駄だと書いてあるものさえある。
太陽が上がるに連れて気温もぐんぐん上昇し、着込んだ私は暑ーてたまらん。しかし、情けないかなパジャマの上にかぶってきているので、脱げないのである。
今日の出発は当初の予定は8時だったけれど、やっぱりバスがまた動かないそうで9時になった。Yさんと運転手のマークは、心配だったので3時に起きて点検をしていたそうである。二人ともほとんど寝てないらしい。
少しでもキャニオンを下ってみてください、ただし、帰りが上りになるので、行きの時間の倍はかかることを考えて歩いてくださいとYさんの注意を受けて解散。
またシャトルバスでロッジの近くまで戻り、多くの人はそのまま歩きに行ったみたいだが、私たちは身支度をし直しに部屋に戻った。6時半。
今度はばっちり日焼け止めも塗って、パッキングもすませ、歩きに行く。
隣のブライトエンジェル・ロッジの裏手(リム側)に、キャニオンを降りるブライトエンジェル・トレイルのトレイルヘッドがある。
このトレイルの谷底にはコロラド川が流れ、ファントム・ランチという宿泊施設があり、予約した人しか泊まれない。距離にして約16km、標高差1,200m。
Yさんは17年前にファントム・ランチまで行ったことがあるそうだ。ここの予約がとれたので歩きに来て、まる2日かかったとおっしゃっていた。朝早く出発して下っていき、下るに従って気温が上昇し、昼間は暑くてとても歩けないので、木陰で本を読んだりして過ごし、日が傾くと歩いたそうだ。何がつらいかというと、2ガロンの水が重かったとか。
私たちには時間が限られているので、本当にわずかの時間しか歩けなかったけれど、目線が下がっていくにつれて雄大な迫力を多少なりとも実感することができた。
できたらもうちょっと歩きたかったけどね。
リスがあちこちで見られ、あんまりたくさん見られるものだから、ちっとも感動しなくなってしまった。
8時20分、ブライトエンジェル・ロッジのレストランで朝食をとる。
さあ、出発だと部屋に戻ると、まだバスが動かないので10時にまで延ばすとの連絡。それならブライトエンジェル・ロッジにショップがあったので、行ってみることにしよう。昨日キャメロンで寄ったお店で買いそびれたお土産を何か探そう。またまたバスが動かないのがロッジにいるときで幸いである。
ロッジの公衆電話ではどこかへ電話をし続けるYさんの姿があった。
で、結局バスが動いて出発したのは、11時であった。 |